2017年08月12日
宗派によっていろいろではあるものの
最近のお葬式では、一般の会葬者からはお香典は頂かないという、香典辞退という選択肢がふえてきています。とはいえ、親族からは身内のことだけに、互いにお香典はやりとりしようというところが多いようです。そんなお香典のやり取りは、身内の間では気を遣わなくてもいいという付き合いのところもあれば、関係性は近いけれど、普段のお付き合いはあまりないから、かえって気を遣うという両方があると思われます。
香典袋は一般的には白黒を用い、御仏前、あるいは御霊前と記しますが、宗派によりこの書き方は異なるので、注意が必要です。どのような宗派にも合うとされているのが御霊前という書き方ですので、まずはそれを覚えておけば大丈夫でしょう。
名前は、基本的に薄墨で書くのが礼儀で、これは悲しみのあまり涙がこぼれ、墨が薄くなってしまいましたという哀悼の意を表する意味がありますので、色に気を付ける必要があります。親族に同じ苗字の人がいる場合には、混乱しないようにフルネームで書いておくと、安心です。
葬儀でお香典をご辞退するケースが増えてきただけに、身内に対してはどうするのかというのは、なかなか口にできそうでできないことです。そのため、前例に倣ったり、ひとまず用意して喪主の対応次第で渡すかどうかを判断することになるでしょう。
あるいは、親族だけで集まり、一律に金額を揃えてもれなく渡すようにするなど、喪主を除いて相談することもひとつのマナーかと思われます。